井上陽水メモ
余白、想像の余地、グラデーション、言いきらない精神
先ほど疑問形と書いたけど、この歌は送り手が聴き手を正解へと導く歌じゃなく、答は聴いた人に委ねているところが新鮮だった。でも、こうして委ねる歌は他にもあるのだろうかと探してみると、パッと浮かぶのがボブ・ディランだ。例えばディランの超名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」。「夢の中へ」とこの曲が総じて似ている、というわけじゃないが、委ねている点では似ているだろう。
具体的に言うと、常識的な言葉じゃなくてもいいんだってことです。[今日、私は学校へ行きました]って常識的なスタイルじゃなく、[今日、私はとても学校に混ざりました]とか、[今日、私は台所のある学校でこわれました]とか(以下略)
https://entertainmentstation.jp/66310
言葉だけだと意味が伝わりすぎるでしょう。
自分にとって理想的な詞が、必ずしもいい商品かどうか、これはまた別ですからね。
100書いて、いいのが一つあるかどうかだから、いっぱい書くことが大事。
歌を作るときの90パーセントのエネルギーが作詞で、10パーセントが作曲なんです。
言いたいことがあってもそれを最後までは言いたくない。最後まで言っちゃおしまいよというか。
サビの部分に自分の言いたいことを書き、残りの部分は意味のないことを適当に書く。